皆さまもご存じの通り、台湾は1990年代に急速な発展を遂げ、ハードウェア製造の中心地となりましたが、現在ではソフトウェア開発の拠点へと転身しています。電子工学科はもっとも人気のある学科で、すべての学士の学位の4分の1以上を占めています。また、情報工学科は現在2番目に人気の学科で、毎年3万人以上の卒業生が誕生しています。国際学習到達度調査（Program for International Student Assessment、PISA）では、15歳の青少年の数学点数平均順位で、台湾は世界上位5位にランクインし続けています。台湾のテクノロジー教育体系の水準の高さがうかがえます。

 

テクノロジーに高度に適応している台湾人にとって、ハードウェアの中心地からソフトウェア工学に転身するのは自然な発展の結果です。台湾のFacebook普及率は世界第2位であり、グローバルネットワーク普及率は最高です。さらに、ネットワーク接続速度が最速レベルの国のひとつでもあります。台湾は長期間に渡ってテクノロジー強国の地位を維持してきたため、科学技術の処理と受容度は台湾人の第二の天性となっています。他のアジアの経済体の各種産業は、優秀な新卒者を獲得すべく努力していますが、台湾では、優れた新卒者の多くがエンジニアとなることを選択しています。

 

台湾に詳しくない方の多くは、台湾が新しい科学技術に対応する速度に驚きを見せます。例えば、2015年より、台湾の3,000店を超えるファミリーマートなどで、ビットコインにより支払ができるようになっています。